手術部
施設の概要
「バイオクリーンルーム2室、ハイブリッド手術室2室(MRIと血管造影)を含む24室」
手術部には、無菌手術室2室、ハイブリッド手術室2室(MRIと血管造影)を含む計24室の手術室があり、年間約11500件、麻酔科管理症例で約6500件の手術が行われています。
活動内容
京大麻酔科では、全身麻酔、硬膜外麻酔、脊髄くも膜下麻酔(脊椎麻酔)、エコーガイド下末梢神経ブロック、monitored anesthesia care (MAC)などを単独または組み合わせて、患者さんの状態や術式に応じた安全かつ適切な全身管理を行なっています。
京大麻酔科が担当する外科患者さんの重症度は、比較的軽度な合併症を持つ方から、重篤な合併症により他院での麻酔管理が困難な方まで幅広く、術前に基礎疾患、合併症、術式などを考慮して麻酔計画を立て、手術中の循環・呼吸を含めた全身管理を行い、手術が安全確実に施行されるように配慮しています。また、一般的な手術に加えて、生体ならびに脳死肝移植、生体ならびに脳死肺移植、経カテーテル大動脈弁置換術、覚醒下開頭術、ロボット支援下各種手術など、手術成績向上のために特殊な周術期管理を要する手術の麻酔管理も行っています。
また、当科は、京大病院の集中治療部門も担っており、術前管理や評価、術中麻酔管理だけでなく、重症患者さんの術後管理も担うことで術前、術中、術後を通じた質の高い周術期管理の実践を目指しています。
「麻酔風景」
麻酔科管理手術件数 | 総手術件数 | |
2022年 | 5912 | 11156 |
2023年 | 6309 | 11954 |
2024年 | 6484 | 11784 |
「手術件数の推移」
将来の麻酔科診療を担う若手麻酔科医師の育成にも力を入れています。実地診療指導に加え、週1回のカンファレンスでは文献抄読や困難症例の振り返りを行い、また、年3回のシミュレーション教育を通じて重要手技の確実な習得を目指しています。
「経食道超音波検査の指導風景」