術中血圧アラームと術後急性腎障害の関係

情報公開文書

作成日:2025年7月11日(バージョン5)

1. 研究の名称

術中血圧アラームと術後急性腎障害の関係

2. 倫理審査と許可

京都大学大学院医学研究科・医学部及び医学部附属病院 医の倫理委員会の審査を受け、研 究機関の長の許可を受けて実施しています。

3. 研究機関の名称・研究責任者の氏名

研究機関:京都大学医学部附属病院麻酔科
研究責任者:京都大学医学部附属病院手術部・准教授・溝田敏幸

4. 研究の目的・意義

本研究の目的は、麻酔維持中に血圧のアラームを用いることで術中の低血圧が減り、術後急性腎障害が減るか検証することです。麻酔維持中の血圧アラーム使用が術後合併症の減少に好ましい影響を及ぼすことが示せれば、全身麻酔維持中のモニタリングを向上させるための安価で簡便な方法を提案することができます。

5. 研究実施期間

研究は、研究機関の長の実施許可日から2029年3月31日で実施する予定です。

6. 対象となる試料・情報の取得期間

2022年41日から2025430日の間に、京都大学医学部附属病院中央手術部において麻酔科管理下に麻酔を受けた患者さん

7. 試料・情報の利用目的・利用方法

後ろ向きコホート研究です。介入は行わず、適格基準を満たす患者診療記録から必要なデータを抽出します。個人を特定できる情報を削除(ID化)し解析に利用させていただきます。

8. 利用または提供する試料・情報の項目

診療記録から患者情報、手術・麻酔情報、術後経過情報を得ます。項目は以下の通りです。

患者背景

手術・麻酔因子

術後経過

原疾患

手術時間

術後の血算・生化学データ

年齢

麻酔時間

術後人工呼吸、血液透析、再手術の有無

性別

挿管時間

術後鎮痛内容

身長

術中輸血・輸液量

術後の投薬内容

体重

出血量

術後生存期間

BMI

尿量

死因

術前血算・生化学検査データ

術中投薬内容

術後ICU滞在日数

術前投薬内容

術中バイタルサイン

術後在院日数

術前酸素投与・人工呼吸療法

術式

術後合併症:心停止、心不全、不整脈、創部感染、心筋虚血、脳血管障害、肺炎、腎機能障害

既往症

ライン情報

喫煙歴

診療科

術前ICU滞在日数

ASA physical status

 

入院時バイタルサイン

術中血液ガス所見

 

術当日内服薬

麻酔の種類

 

術前日常生活動作

術中体位

 

9. 利用または提供を開始する予定日

研究機関の長の実施許可日

10. 当該研究を実施する全ての共同研究機関の名称および研究責任者の職名・氏名

京都大学医学部附属病院 手術部准教授 溝田敏幸

11. 試料・情報の管理について責任を有する者の氏名または名称

京都大学医学部附属病院 手術部准教授 溝田敏幸

12. 研究対象者またはその代理人の求めに応じて、研究対象者が識別される試料・情報の 利用または他の研究機関への提供を停止すること及びその方法

ご自身の試料・情報を研究に利用されたくない方は、連絡先までその旨お知らせ頂ければ、 解析対象から削除します。

13. 他の研究対象者等の個人情報および知的財産の保護等に支障がない範囲内での研究に 関する資料の入手・閲覧する方法

他の研究対象者等の個人情報及び知的財産に支障がない範囲で研究に関する資料の入手・閲 覧が可能です。希望される方は、問合せ窓口までお知らせください。

14. 研究資金・利益相反

  1. 研究資金の種類および提供者:この研究は、運営費交付金、科学研究費補助金により実施します。特定の企業からの資金提供は受けていません。
  2. 提供者と研究者との関係:この研究は特定の企業からの資金提供は受けていません。
  3. 利益相反:利益相反について、京都大学利益相反ポリシー、京都大学利益相反マネジメント規程に従い、京都大学臨床研究利益相反審査委員会において適切に審査しています。

15. 研究対象者等からの相談への対応

  1. 研究課題ごとの相談窓口
    京都大学医学部附属病院手術部 溝田敏幸
    (Tel)075-751-3433 (E-mail)mizota@kuhp.kyoto-u.ac.jp
  2. 京都大学の苦情等の相談窓口
    京都大学医学部附属病院 臨床研究相談窓口
    (Tel)075-751-4748 (E-mail)ctsodan@kuhp.kyoto-u.ac.jp

16. 外国にある者に対して 試料・情報を提供する場合

外国にある者に対する資料・情報の提供は行いません。

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